滋賀県支部 平成27年度

平成27年度活動計画

1.活動目標

  会員相互の親睦と校友及び情報交換を深める事業

  母校の発展を支援する事業

  校友会本部主催の行事に関しての協力

  母校の発展への可能な範囲での協力

  広報誌の発行(広報 びわ湖)

 

 

2.会議・行事の開催

 4月~6月

  ○京都府支部役員会への参加

  ○校友会本部理事会出席

  ○他支部総会(愛媛県支部・関東支部)への参加および交流

 

 7月~9月

  ○滋賀県支部役員会(総会の打ち合せ等)

 

 10月~12月

  ○御厨祭訪問

  ○大阪商業大学クラブ活動の応援

  ○支部役員会(総会の準備等)

  ○第4回校友会滋賀県支部定期総会

 

 1月~3月

  ○他支部総会(京都府支部)への参加および交流

  ○滋賀県支部役員会(総会の反省会) 

 

 

3.その他

  各支部との連携をはかり、親睦を図る。

  若い世代(新卒者)との校友会への参加と親睦を推進する。

  校友会本部との連携を図る。

 

 

 

 

 

平成26年度活動報告

1.会議の開催
 (1)第1回校友会京都府支部役員会

   開催日:平成26年5月24日(土)

   場 所:北斎(京都)

 

 (2)第1回校友会滋賀県支部役員会

   開催日:平成26年8月9日(土)

   場 所:クサツエストピアホテル

 

 (3)第2回校友会滋賀県支部役員会

   開催日:平成26年10月4日(土)

   場 所:クサツエストピアホテル

 

 (4)第3回校友会滋賀県支部役員会

   開催日:平成26年10月11日(土)

   場 所:クサツエストピアホテル

 

 (5)第2回校友会京都府支部役員会

   開催日:平成26年12月6日(土)

   場 所:北斎(京都)

 

 

2.行事の開催

 (1)校友会理事会出席

   開催日:平成26年6月14日(土)

   場 所:大阪商業大学

 

 (2)校友会愛媛県支部第5回定期総会出席

   開催日:平成26年6月15日(日)

   場 所:大和屋本館

 

 (3)第3回校友会滋賀県支部総会

   開催日:平成26年10月19日(日)

   場 所:クサツエストピアホテル

 

 (4)第5回岡山県支部総会出席

   開催日:平成26年11月2日(日)

   場 所:アークホテル

 

 (5)平成26年度石川県支部総会出席

   開催日:平成26年11月15日(土)

   場 所:ホテル金沢

 

 (6)第9回京都府支部総会出席

   開催日:平成27年2月7日(土)

   場 所:ウェスティン都ホテル京都

京都府支部 平成27年度

平成27年度活動計画

 

1.活動目標
今期は設立10周年の節目となります。

更なる会員増強のための行事の開催、特に南部地区の活動を活発に行う。

大学のクラブ活動等の応援対象を増やし、更に他支部との交流をはかり、情報交換等を通じて大学・支部の発展に寄与する。

 

 

2.会議・行事の開催

3月~6月

○第1回役員会

○南部地域役員会

○北部地域役員会

○他支部総会等交流会

○クラブ応援等

 

7月~9月

○南部地域会員親睦会

○北部地域会員親睦会

○他支部総会参加

○「古都」発行予定

○クラブ応援等

 

10月~12月

○第2回役員会(平成28年第10回総会・懇親会準備)

○御厨祭参加

○他支部総会等交流会

○クラブ応援等

 

1月~3月

○総会・懇親会

 

 

3.その他

(年間を通じて)

他支部総会参加・交流

大学クラブ応援・校友会本部活動参加

 

 

 

 

平成26年活動報告

 

1.会議の開催

(1)第1回役員会

開催日:平成26年5月24日(土)

場 所:祗園・北斎

 

(2)第2回役員会

開催日:平成26年12月6日(土)

場 所:祗園・北斎

 

(3)第8回支部総会

開催日:平成27年2月7日(土)

場 所:ウェスティン都ホテル

 

 

2.行事の開催

(1)大阪商業大学校友会寄附講座

開催日:平成26年4月17日(木)

場 所:大阪商業大学

講 師:百武 健一様(京都府支部理事)

 

(2)愛知支部訪問

開催日:平成26年4月19日(土)

 

(3)関西六大学野球 応援

開催日:平成26年4月5日~5月18日

場 所:大阪・南港中央野球場、ほっともっとフィールド神戸、皇子山総合運動公園野球場

 

(4)校友会本部理事会

開催日:平成26年6月14日(土)

場 所:大阪商業大学

 

(5)愛媛県支部総会

開催日:平成26年6月15日(日)

場 所:大和屋本店

 

(6)関東支部総会

開催日:平成26年6月29日(日)

場 所:NATULUKU茅場町会議室(東京)

 

(7)「古都」第8号発行

発行日:平成26年9月1日(日)

1200部発行

 

(8)京都府支部北部地区活動

開催日:平成26年9月20日(土)

場 所:丹後峰山にて懇親会

 

(9)滋賀県支部総会

開催日:平成26年10月19日(日)

場 所:草津エストピアホテル

 

(10)愛媛県支部と交流会

開催日:平成26年10月25日(土)

 

(11)御厨祭参加

開催日:平成26年10月26日(日)

場 所:大阪商業大学

 

(12)岡山県支部総会

開催日:平成26年11月2日(日)

場 所:アークホテル岡山

 

(13)石川県支部総会

開催日:平成26年11月16日(日)

場 所:ホテル金沢

 

(14)日本拳法第59回全日本学生拳法選手権大会 応援

開催日:平成26年11月23日(日)

場 所:大阪府立体育館

 

(15)関西六大学野球 応援

開催日:平成26年9月6日~10月18日

場 所:大阪・南港中央野球場、ほっともっとフィールド神戸、皇子山総合運動公園野球場

 

(16)広島県支部交流会

開催日:平成26年12月13日(土)

 

(17)第68回全日本大学ボクシング王座決定戦 応援

開催日:平成26年12月14日(日)

場 所:広島市中区スポーツセンター

 

今期20の活動に対して延べ141名を動員、活動することができました。

ご協力ありがとうございました。

 

大阪商業大学校友会平成27年度 寄附講座報告

 平成27年度 第18回 大阪商業大学公開講座「地域社会と中小企業」

 

 

第1回 4月16日(木)

 講義タイトル:「中小企業のM&A」

 講師:石原 孝行氏(昭和48年卒業)

     有限会社オフィス ユウ 代表取締役社長

 

〔講義内容〕

石原様は昭和48年に大阪商業大学をご卒業後、大手清涼飲料水メーカーに就職されました。名古屋営業所在籍時に上司の誘いを受け別会社の設立に参加されましたが、その後上司との意見の対立により、1984年に独立し石原商店を、のち1988年に株式会社名古屋フーヅを設立され、2000年には年商20億円を超える企業となりました。

2003年、事業継承がうまくいかないなどの事があり、会社設立時の発起人でもあった企業からM&A(企業の合併や買収)を持ちかけられ、株主総会で持ち株を譲渡し社長交替が成立したものの、M&Aに際しての条件を文書にしていなかったために約束を反故にされ、会社を奪われることとなってしまいました。

しかしそこから、もう一度やり直そうと後押ししてくれる奥様の支えもあり、サラリーマン時代にノートに書き残した営業での失敗経験を財産として、新たに有限会社オフィス ユウを設立し自動販売機設置の営業開拓という業界への再挑戦を始められ、現在も業績を上げておられます。

聴講している学生達に向けて、脱サラして起業するならば、自分で苦労してお金を貯めてその大切さを実感すること、失敗を恐れず経験を積んで技術を磨くこと、時代背景や自身の年齢などをよく考慮すること、などのアドバイスをされました。

谷岡一郎学長が常々口にされる「失敗をしていない人はチャレンジをしていない人だ」という言葉と同じように、失敗を恐れず経験を積み残した記録を財産として色々なことに挑戦して欲しい、というメッセージが受講している皆さんに届いたのではないかと思います。

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第2回 4月23日(木)

 講義タイトル:「今求められる人材像

          -紙業界を取り巻く現状から求められる人材像-」

 講師:春田 丈夫氏(平成9年卒業)

     株式会社シオザワ 管理本部 総務・システム管理室長

 

〔講義内容〕

春田様の勤めておられる株式会社シオザワは、紙卸業をメインに創業78年の社歴を誇っておられます。主なお客様である印刷業界では1991年の8.9兆円をピークに市場は年々減少し、2020年には4.6兆円になると予想されています。特にリーマンショック以降は経費節減等の影響で印刷物はますます減少の一途をたどることになりました。

それに替わって電子書籍や電子カタログなどの電子化の需要は増加し、印刷は紙からスマートフォン・タブレットなどに移行し時代は変化し始めたのです。

現代においては4つの潮流(①国際化、②高度情報化、③少子高齢化、④成熟化)の影響を受け、3つの変化(①主役、②競争相手、③速度)が目に見えて変化し、これからの時代に対応するにはただ漫然と物を売るだけではなく、顧客の要求を取り入れ、その要望に企業として取り組み、期待に応えていかなくてはならないのだとお話されました。

そこで、今までのように紙をそのものを売るという事業に加え、紙加工やオリジナルスケッチブック、ニーズの高いフォトブック対応用紙の開発など、紙を企画・制作して販売する事業や、機密文書をトイレットペーパーなどにリサイクルするという事業も手がけられ、紙に関する付加価値をつけて世の中の課題を解決してゆくという紙卸業の枠を超えたイノベーションを行われたそうです。

また、会社の成長のために経営理念や会社内の風土の改革・改善を行い、社員の人間性や専門知識に加え、創造力のある人材を育成するために、社内でクラブ活動やボランティア活動を行うなどの様々な取り組みをされているそうです。

最後に、人事を担当し面接もされているということで、就職活動をする学生達に向けて、学生時代に何をしたかということだけでなく、そこで起きたトラブルや困難にどのように対応し解決したかということが採用のポイントとなることなど、非常に重要なお話をして下さいました。

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第3回 5月 7日(木)

 講義タイトル:「中小企業経営者と信用組合」

 講師:安原 秀治氏(昭和50年卒業)

     両備信用組合 理事長

 

〔講義内容〕

安原様は大商大のご卒業生であり、在学時はカヌー部に所属していたとのことです。日々練習する中で、とある大会で2位になり「努力すれば成功することができる」ことを実感し、それがその後の人生において非常に貴重な成功体験となったそうです。

次に安原様が理事長を務めておられる両備信用組合についてお話しされました。広島県府中市に本店がある両備信用組合は、経営規模が全国154の信用組合の中で42位、自己資本比率も国内基準4%を大きく上回る11%と優良な経営をされており、「地域の中小企業等の繁栄・発展に向けた円滑な融資」を果たすべき使命として地域に根付いた金融機関を目指しておられるそうです。

そして、中小企業とはどのようなものであるかということについて、従業員数や資本金による区分などの資料を基にお話しされ、ドラッカーの言葉を引用し経営者が成果を挙げる8つの習慣や経営者にとって重要な資質である「真摯さ」についてもお話しされました。

お仕事柄、様々な中小企業経営者が経営環境の変化に対し、如何に対応されてきたかをお話しされました。例えば府中市には家具メーカーが多く存在しますが、生活様式の変化から大型家具の需要が減少したことへの対応として、これまで培った家具製造の高い技術を活かし、現代の生活様式に合わせた様々な家具やマンション備え付け家具、病院や学校の内装の木製部分製作、ヨットのキャビン製作など、今までとは異なる商品や分野を手掛けることで変化に対応されていると説明されました。

信用組合は一定の地域内の組合員が顧客となることから、地元の中小企業の発展が重要と考え、理事長就任後は中小企業への融資こそが事業成果であるという意識を強く持ち、地域発展のために行員一丸となって努めておられるとのことでした。

就職する学生達に向けては「自分のやりたいことは何か」を考え、それができるのは大企業なのか中小企業なのかをよく見極め、自分の強みを生かせる職業を選択することが大切だとアドバイスされていました。

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平成26年度 寄附講座報告

 平成26年度 第17回 大阪商業大学公開講座「地域社会と中小企業」

 

 

第1回 4月17日(木)

 講義タイトル:「中小企業を取巻く金融環境について」

 講師:百武 健一氏(昭和46年卒業)

    京都中央信用金庫 審査部部長

 

〔講義内容〕

 百武様は昭和46年に大阪商業大学を卒業後、京都の伏見信用金庫に入庫されました。酒所として有名な伏見の酒屋を顧客の中心とした信用金庫でしたが、平成5年に西陣信用金庫を救済合併し存続金庫として京都みやこ信用金庫に庫名を変更し営業していましたが、平成12年に破綻、同時に破綻した南京都信用金庫とともに京都中央信用金庫に事業場とされ、百武様も同庫に入職され現在も審査部部長としてご活躍されています。

 現在の日本の企業は約420万社あるということですが、そのうち大企業と呼ばれるのは0.3%に過ぎず、87%は小規模企業であり、信用金庫は主にこの小規模企業を対象として融資を行っているそうです。

 平成2年の「総量規制」(不動産業者向け融資の伸び率を総貸出の伸び率以内に抑制する)によるバブル崩壊や、平成20年のリーマン・ショックなどによる不景気で、年々中小企業の経営状態は苦しくなっているそうです。そんな中で信用金庫の融資担当として、お客様の会社のために役立つかどうかを常に考えて融資の判断を行っている、とお話しされていました。

 融資をするに当たっては、その企業が債務超過になっていないかどうか等、人が商売をして動いた結果が書かれている決算書をきちんと見て判断することが大事であり、また融資の担当者は実際に取引先へ訪れ、仕入先や販売先、エンドユーザーがどこかなど、現場を実際に見て把握することが判断の重要なポイントになるのだと述べられました。

 京都では全国に先駆けて、業績の悪化した企業に対し銀行や信用金庫と行政が協力連携して再生・経営改善支援のサポートを行っていて、企業が収支や経営内容・能力の見直しを図り「経営改善計画書」を作成し事業再生へ取り組む場合には、中小企業再生支援融資という制度が利用できるようになっているそうです。

 儲けのためだけに企業への融資を行うのではなく、常に顧客企業の事業がより良くなるようにとの思いで長年お勤めになられ、悪化した事業の再生に役立てる融資の仕事が金融の仕事の中で一番楽しいのだ、と語られたお姿は、まさに大商大の「世に役立つ人物の養成」という理念に適うものだと思いました。

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第2回 4月24日(木)

講義タイトル:「地域社会を支える中小企業~高齢化の進む地方経済と今後の課題~」

講師:藤室 伸一氏(昭和54年卒業)

   合名会社藤室商店 代表社員

 

〔講義内容〕

 昭和50年に大阪商業大学にご入学された藤室様は、学生時代はご自分でアルバイトをして学費を稼いでいたそうです。在学時には藤原昭三先生の授業を受けられ、「企業を判断する際は資本金や経営規模の大きさだけにとらわれることなく、小規模でも地方で立派な理念や哲学を持って地域社会のための経営をされている方々がたくさんいることを知っておいて欲しい。」という言葉に、ご自身の状況に当てはまる所もあって深く感銘を受けられたと仰っていました。

 三重県伊賀市(当時は上野市)にお住まいであったため、通学時の電車内でよく本を読まれたそうで、推理小説から始まり政治経済や思想の本などを読まれるようになったそうで、それが現在の自分にとって大きな財産となっているとのことでした。

 藤室様の学生時代は、ちょうど田中角栄氏が日本列島改造論を唱えた頃で、地価が高騰し景気が上昇しましたが、第1次オイルショックにより高度経済成長からマイナス成長へと景気が大幅に動いた時で、家業である石油卸・小売業も大きな影響を受けたそうです。

 ご卒業後、家業に入られた最初の頃は会社の利益を最優先に考えてばかりいた、ということでした。しかし40代になってお父様がご病気をされ実際の経営を担うことになると、仕事と地域社会との繋がりを強く感じるようになり、利益最優先というお考えが変わっていったそうです。

 現在、伊賀市では人口の減少と高齢化問題が深刻化しており、大規模な複合商業施設の出店等で地域の卸・小売事業所数が激減するなど、中小企業にとって苦しい状況となっているそうです。経済の自由化に伴い価格競争が激化して弱肉強食の時代となる中、大企業に対抗するために中小企業はどのように対応していくべきかが大きな課題となります。

そこで藤室様が仰っていたのは、自社の利益のためだけでなく、お客様のために、という「利他主義」の心が大切だということでした。ちょうど東京オリンピック招致でも話題となった「おもてなし」の心を持ってサービスを提供することが、生き残りのための重要なポイントではないかとお話しされていました。

 最後に学生達に向けて、ご自身の経験を踏まえて「本をたくさん読み、学んで下さい。そして自分の頭で考えて下さい。」とのメッセージを強く発しておられました。

 多くの地方都市が人口減少と高齢化に悩む中、理想をもって問題に取り組むことで地域社会をより良くしていこうという思いがとても強く伝わる講義であったと思いました。

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第3回 5月8日(木)

講義タイトル:「トイレタリー業界の変遷と現在」

講師:内田 克宏氏(昭和43年卒業)

   株式会社内金 代表取締役社長

 

〔講義内容〕

 内田様は昭和43年にご卒業後、大阪で阪神高速道路公団にお勤めされていたそうですが、三年後、地元である三重県伊賀市に戻られ、株式会社内金に入社されました。化粧品・日用品・雑貨の卸問屋として卸業を営まれてきた中で経験してこられた小売業の変遷について、講義で色々と語って下さいました。

 昭和30年代から40年代にダイエー、イトーヨーカドー、ニチイ、ジャスコなど現在の大手小売業が次々と開業し、昭和50年前後にはコンビニエンスストアのセブン-イレブンやローソンがオープンし、小売業界は大きく変化していきました。

トイレタリー商品として画期的であったのは、昭和52年に発売となった紙オムツで、それまでの布オムツに取って代わりよく売れたそうです。また、昭和53年には琵琶湖の富栄養化に起因する赤潮発生の原因が合成洗剤に含まれるリンであるとされたことから、合成洗剤の使用をやめようという運動が起こり、日用品業界は大変だったとのエピソードもありました。

昭和60年頃のバブル期には、高額のシャンプーなどがよく売れていたそうですが、平成3年にバブルが崩壊し景気が悪化すると、世間は価格の安いものを求めるようになりました。その後海外生産の物を安く販売するユニクロや100円ショップが台頭し始め、小売業には厳しい時代となりました。

消費者が安さばかりを求めると、小売業は「商売=安売り」のように商いをしてしまい、結果として薄利となり商売が成立しなくなってしまう、と内田様は「適正価格の必要性」について強く語っておられました。

今後は人口が減少し、地方では高齢化が進み小売業の競争が激化すると予想され、東京に経済や文化が一極集中し地方が低迷することへの危機感を抱いておられました。

内田様は三重県猟友会の会長も務めておられるそうで、全国的に野生の猪・鹿・猿・アライグマなどが出没し様々な被害が出ていて、猟友会でも高齢化問題による会員の減少で対応しきれず、今後被害の拡大が懸念されるとお話されていました。

最後に、これから社会に出て行く学生達へ、近江商人の言葉「三方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし)という商売を心がけて一生懸命働くこと、富山の薬売りの「楽すれば楽が邪魔して楽ならず楽せぬ楽がはるか楽楽」という言葉を紹介され、楽せずに自分に苦労をかけてなまけず働くことの大切さを説いておられました。

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大阪商業大学校友会第62回御厨祭出店参加

 

大阪商業大学校友会第62回御厨祭(平成25年10月25日~10月27日開催)

 

 

 今年度も大阪商業大学大学祭・第62回「御厨祭」に大阪商業大学校友会として10月26日(土)・27日(日)の両日に出店参加し、皆様のお陰をもちまして盛況の中終了いたしました。

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 出店ブースでは、全国の支部の皆様にご紹介いただきました各地の特産品や校友の方々が生産・販売しておられる商品を中心に販売し、パソコンソフトによる名前占いも行いました。また、兵庫御厨会の先生方には、教職相談コーナーにて教職志望の学生にカウンセリングを行っていただきました。

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 両日とも大学から女子学生3名がお手伝いに来て下さり、熱心に販売して下さいました。

 大学祭が開催される週末は大型の台風が近付き、開催の中止も危ぶまれましたが、25日こそお天気が悪かったものの、26日(土)には雨も上がり無事に出店することができました。例年「御厨祭」に合わせて開催されている東大阪老人会の体育大会は台風予報のために中止となってしまいましたが、地域の方々や教職員の皆様がたくさん訪れて下さいました。

 27日(日)はすっきりと晴れ上がり、地域の方々や地元のだんじり祭りに参加されていた方々がご来店下さり、ほとんどの商品が完売となりました。

 

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 各支部の皆様も御厨祭見学にお越し下さり、卒業生と母校をつなぐという校友会の活動が少しずつ実を結んできているように感じました。

 3日間を通して特設ステージではダンス大会、モンキーパフォーマンス、吹奏楽部の演奏会やビンゴ大会など、大学祭実行委員会が企画した様々なイベントも行われていました。最終日の夜にはAqua Timezのライブが開催され、多くのお客様が集まって盛り上がりを見せていました。

 お越し下さいました皆様、また、ご協力・ご支援いただきました各支部、役員の皆様に厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。これからも、教職員の皆様や学生、地域の方々との交流を深めるために、御厨祭への出店参加を校友会の事業として続けてまいりたいと存じますので、今後ともなにとぞお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 
 
・バックナンバー
-第61回御厨祭出店参加報告 http://ouc-koyu.org/?p=445
-第60回御厨祭出店参加報告 http://ouc-koyu.org/?p=417
-第59回御厨祭出店参加報告 http://ouc-koyu.org/?p=397
-第58回御厨祭出店参加報告 http://ouc-koyu.org/?p=352

平成25年度 寄附講座報告

平成25年度 大阪商業大学校友会 寄附講座

 

 

平成25年度 第16回 大阪商業大学公開講座「地域社会と中小企業」

 

 

 

第1回 4月18日(木)

講義タイトル:「鯨の食文化と修験道について」

講師:乾 誠治氏(昭和39年卒業)

     料亭 西玉水 代表

 

〔講義内容〕

 現在、鯨料理店の老舗である料亭「西玉水」の四代目当主である乾様は、先代当主であるお父様から「若いうちは自分の好きなことをしなさい」と言われ、税理士の資格取得を目指して勉強していたそうです。しかしお父様が体調を崩されたため料亭を継ぐ決心をされ、10年間お父様に仕込んでもらい今の自分があるとお話しされました。

 また乾様は修験者でもあることから、修験道についても語られました。修験道とは山へ入って厳しい修行を行うことで悟りを得ようとするものですが、やはり修験者であったお父様の勧めで高校三年生の時に初めて大峰山に入られたそうです。慣れない山道に疲れていた時、同行のご老人から「この山を自分の人生だと思って歩いてごらん」と声をかけられ、自分のペースで進めば良いと気付き、またすれ違う人々が、見知らぬ同士であっても挨拶し声をかけあう姿に、素晴らしい山であると感じたとのことでした。以来54年間、毎年大峰山に登り行に励んでおられるそうです。

 そして、ご専門である鯨について話されました。

 鯨には様々な種類があり、シロナガスクジラやナガスクジラ、イワシクジラなどの大きな鯨であるヒゲクジラ類が食べておいしいのだそうです。また牛肉と比べて脂肪分は三分の一、タンパク質は四倍という低カロリー高タンパクの健康食だということです。

 大阪の人々は日本の中でも特に鯨を食べることを好み、明治には捕鯨が盛んであったことから、明治18年に初代がはりはり鍋を提供するお店「西玉水」を出されました。

 昭和には更に捕鯨が盛んになり、料亭料理や学校給食、動物の飼料にまで幅広く活用され、また鯨の歯は文楽人形のバネに使われるなど、すべてが大切に使われていたそうです。

 そうして鯨が多くの人に食され、お店も軌道に乗っていたところに、IWC(国際捕鯨委員会)において捕鯨取締条約が採択され、捕鯨が禁止となってしまいました。

 日本はIWCに加盟しているため商業捕鯨が行えず、鯨を仕入れることができなくなってしまいたいへんご苦労されたそうです。現在は、IWCの捕鯨禁止に異議申し立てをしており商業捕鯨ができるノルウェーなどから鯨を仕入れておられるとのことです。

 今では鯨は両極で10万頭ほどに増えて絶滅の惧れはなく、また一種のみを保護することでその数が増えすぎると却って海の生態系が崩れてしまうことになるため、捕鯨再開の可能性は大きいとのことでした。

 鯨の食文化を後世に残し日本の文化を守るためにも、若い世代にもっと鯨を食べることに興味を持って欲しいというメッセージで講義を終えられました。

 料亭の扱う食材が世界の経済や政治と大きく関わっているように、経済について学ぶことがあらゆる面において重要なのだと感じました。日本の伝統的な食文化である鯨が、政治的・経済的な思惑で絶えることのないように、今後も頑張っていただきたいと思います。

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第2回 4月25日(木)

講義タイトル:「明るい豊かな市域社会の実現を目指して!~社長・理事長・代表 三足のわらじを履く~」

講師:藤井 泰三氏(昭和62年卒業)

    株式会社藤井産業・株式会社藤井産業運輸 代表取締役社長

    社会福祉法人あおぞらこども福祉会 みかど保育園 理事長

   PKICジュニアゴルフアカデミー 代表

 

〔講義内容〕

 三つの肩書きを持つ藤井様ですが、その一つめの㈱藤井産業は、土木建設用骨材の原石採取から生コン用骨材・アスコン(アスファルトコンクリート)用骨材の製造販売、産業廃棄物の処理や建設発生土のリサイクル・土質改良工事などを主な業務とされていて、原石(砂利の元)や砂利プラント、リサイクルプラント、土壌改良製造から出荷までのフローチャートを図や写真で示され、詳しく解説されました。

 例えば原石を田んぼから採取する際は、地主の方から田んぼをお借りして1年目で原石を採取し、2年目に元通りに埋め直し、さらに畦の整備や水はけを良くするための工事等をして返却するそうです。また山土砂採取の場合は山林を買い取り、採取後には植林や宅地整備などをするため、10年以上の工期が必要なのだそうです。

 次にPKICジュニアゴルフアカデミーについてですが、藤井様は元々ハワイがお好きで且つゴルフがお好きなことから、よくハワイを訪れてゴルフをしておられたそうです。ある時ハワイのゴルフの先生から「子供達にゴルフを教えてはどうか」と言われ、最初はプロでない自分には無理だと断っておられましたが、藤井様のお子さん達が一緒に楽しそうにゴルフを学んでいる姿を見て、アカデミー開設を決心されたそうです。

 アカデミーでは、ゴルフを楽しみながら自ら学び自ら成長する「学育」の精神に基づき、心身ともに健全なジュニアを育成することを目標とし、ゴルフの練習だけでなく、雪でオフシ-ズンになる冬には市の体育館でのビームライフルで集中力を養ったり、クロスカントリーで足腰を鍛えたり、お寺で座禅を組み精神修養に励むなど、様々な取り組みを行っておられるとのことで、アカデミーの生徒は世界大会にも出場するなど、今後の活躍が期待されています。

 三つめのみかど保育園は、昭和27年8月に富山市立御門保育園として開園しましたが、平成22年4月1日に民営化するにあたり理事長に就任されました。子どもの健全な発達と思いやりや優しさを育むことを保育目標に掲げ、剣道教室やお茶の指導なども行っておられるそうです。また、大商大校友会富山県支部の新春会に講師としてバスケットボールbjリーグ富山グラウジーズの社長が来られたご縁で、チームの選手と園児達との交流会も実現し、地域社会との絆も深めておられるとのことでした。この富山グラウジーズには大商大出身の選手も在籍していて、チームの勝利に大きく貢献しているそうです。

 藤井様は高度経済成長期→バブル期→バブル崩壊という激動の時代に育ち、バブル崩壊後、会社とは経営とは何かという疑問を持たれたそうです。その時、藤井産業の社是である「明るい豊かな市域社会の実現を目指して!」という言葉を目にして、地域から利益を得るという考え方から、会社は地域があって初めて活かされるのであり地域住民や環境とより良い関係を築いて行かなければならないのだ、と視点を変えて考え始めたそうです。

 そこで、自分にできることの可能性を求め、ジュニアゴルフアカデミーを開設したり、保育園の民営化事業に着手するなど、地域社会への貢献のための活動を始められ、三足のわらじを履くに至ったとのことでした。

 企業として利益を追求するだけでなく、地域社会によって企業が活かされ地域に貢献することによってお互いが活性化されるという相乗効果を生み出す活動は、「地域社会と中小企業」というこの講義のテーマにふさわしいものと言えると思います。

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第3回 5月9日(木)

講義タイトル:「中小企業と地域社会との関係」

講師:小川 敬雄氏(昭和47年卒業)

    株式会菱高SDネットワーク 代表取締役

 

〔講義内容〕

 講義を始められるにあたり、まずは大学時代のことをお話しされました。

 商大に入学されたのは親御さんの薦めだということですが、在学されていた頃はちょうど学生運動の激しい時代で、大学封鎖などで授業も行われず、なかなか勉強ができなかったそうです。そこで部活動に熱中されたとのことで、在籍していたアイスホッケー部以外にも、夏にはワンダーフォーゲル部に参加したり、自動車部にも準部員として参加したり、さらには体育会本部の会計もされていたそうです。会計として様々な人と接し、売り手側・買い手側の気持ちを知ることができたことが、社会に出てからとても役に立つ経験となったとのことでした。

 ご卒業後は大手建築資材卸の企業に入社され、そこで資材注文の受け方などを一から教わり、また各メーカーが開催する勉強会などで豊富な知識を身に付けることができたそうです。

 それから営業職に移られ、各地方へ営業を回ることとなり、そこで地域社会との関係の重要性を学ばれたそうです。建築資材を扱う業界では、信頼関係がたいへん重要であり、地域社会に溶け込み信頼を得なければ売上に繋がらないため、こまめに得意先を回るなどして地域の方々との人脈を作り上げていかれたとのことでした。

 企業にお勤めの間には、セメント業界の組合作りに携わるなどご活躍されましたが、景気の悪化で部下をリストラしなければならなくなった際に「自分が辞めれば部下を辞めさせなくて済む」と会社を退職され、1999年7月に独立し会社を設立されました。

 独立後は、法人関係のお仕事を多く手がけられていたために、中東戦争や耐震偽装で騒動となり建築法の規制が厳しくなるきっかけとなった姉歯事件、設備投資を控える企業が増え資材の販売数が激減したリーマンショック、深刻な資材不足となった東日本大震災など様々なご苦労があったそうですが、そんな時に支えとなったのが地域の方々であり、地域社会での人脈により、お仕事を紹介してもらうなどたいへん助けられたとのことでした。

 その「人脈」を作るのは、「良い勉強」であり「良い遊び」であると語られ、建築業界においては大手ホームメーカのシェアは3割程度で、その多くは地域の工務店や大工さんによって担われており、地域の方々とのつながりが資材を扱う仕事においていかに大事なことかを説かれました。

 終わりに、聴講している学生達に向けて、人脈を大切にすること、そのためには決して相手を裏切らないことが大切であると話されました。また、就職や転職で悩みがあれば校友会支部の先輩方に気軽に相談して欲しい、そのつながりがきっと助けになるだろう、と語りかけられました。

 現在では建築資材の卸業から設計・施行、不動産に至るまでトータルに建築を扱われ、人が住む・働く場所を作り出されているお仕事だからこそ、地域社会とのつながりの重要性を強く実感されていることがわかる、たいへんためになる講義だったと思いました。

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大阪商業大学校友会 | 大阪商業大学会長挨拶

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全国の校友の皆様、お元気にご活躍ですか。

 

日頃の校友会活動にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

 

昭和、平成の卒業生が6万人近くになり、母校を中心に同窓生の人脈が社会に広がり浸透していることを実感いたします。経済、政治、国際状況も大きく変化している昨今ですが、校友間の親睦と互助の精神で同窓生がますますご発展されますことを祈念いたしております。

 

校友会には現在15支部ありますが、支部のない地域の皆様の支部創設活動を期待しております。

 

在学生の就職や母校への入学生増加に皆様のご尽力をお願いいたします。

 

皆様のますますのご健勝を祈念いたします。

 
 
 

大阪商業大学校友会 会長 髙岸 暎治

大阪商業大学校友会 | 大阪商業大学校友会の目的と理念

校友会活動の目的

会員相互の研鑚と親睦を図ると共に、母校の発展に寄与することを目的とし、以下の事業を運営する。

  1. 会員相互の情報交換と親睦を深める事業
  2. 母校との連携を図る為の事業
  3. 母校学生に対する助言と協力
  4. 支部との連携を図る事業
  5. 校友会館の運営に関する事業

目的達成は「校友会理念」に基づいて行動する。

校友会理念

・社会人としての研鑚

会員は常に社会人として、人間性の研鑚に励み、切磋琢磨して教養を身につける。

・会員相互間の発展

会員は自律し、相互が一体感を持って協力すると共に尊敬される人間として学び合い、自己向上と会員の質的レベルを上げるために活動し、総合教育や奉仕精神を養う。

・会員の責任

一人ひとりの行動が校友会の評価に繋がる事を自覚し、倫理観、道徳観を尊重しコンプライアンスを心がけ、社会の信用を得られるように責任を持った行動をする。

・母校への貢献

会員は卒業生として誇りを持って、母校の発展の為に自己の出来る範囲で貢献する。